鉄道写真管理局 JR西日本 クロ283-1 オーシャンアロー 2006.3.4UP
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JR西日本 クロ283_1 オーシャンアロー クロ283 1 (A931編成) H8 年7月  近畿車輛 製
長さ(m) 幅(m) 高さ(m) 自重(t)
21.8 2.85 3.385 35.8
制御装置 モーター(kw) ブレーキ 台車(M車)
VVVF
(IGBT 3ステップインバーター)
WMT104
220×4
電気指令式
回生B付き
WTR-241
(WDT-57)
振り子方式 冷房装置(kcal/h) 車体 定員
制御付き
自然振り子
WAU305
36000*1
スチール製 30
1列−2列*5*2
 *モーター、制御装置のデータはM車のもの
クロ283 1 京都駅 2000.7.11

特急オーシャンアローの秘密。 紀勢線では唯一、京都方に付くグリーン車

グリーン車を設けている列車は、たいていの場合その編成の何号車かは、決まっています。
特にJR化以後の在来線特急では、編成が長くなりがちなJR東日本の一部の特急とJR北海道を除けば、
先頭車に、それもだいたい下り列車の先頭にグリーン車を設定することが多いようです。
先頭車にグリーン車を設定する理由には、そう決めておくことで利用者が迷わなくてすむという点があげられるでしょうが、
前面展望が楽しめるというメリットも捨てがたいものです。
しかし下り列車は楽しめても、上り列車はだめ、という場合がほとんどです。
しかしそんな常識を覆し、上りでも下りでも前面展望が楽しめるのが特急オーシャンアローです。
そして、それを可能にするのが、クロ283 1なのです。

 特急オーシャンアローは、1日3往復。各々1.5往復ずつ新宮泊まりと京都泊まりが、交互に設定されています。
でもって、充当される283系は、6両編成のA901.A902それに加えて、3両編成のA931.A932の合計4編成となっています。
普段は6両編成を使用し、多客時には6両編成+3両編成で運用されます。
また6両編成の点検時には、3両編成+3両編成でしのぐという合理的な車両構成です。
さてその際、グリーン車なしというわけにはゆかないので、A931編成にはグリーン車を連結しました。
これがクロ283 1です。

しかし、なぜ京都よりにグリーン車を組み込んだのでしょう?。
仮に、新宮よりのグリーン車であるクロ282を追加してA931 編成を組んだと考えましょう。
すると多客時の9両編成では、パノラマカーの前位に6両編成がくっつくという不細工なことになります。
クロ283を貫通路付の車両にするということも可能ですが、オーシャンアローの顔ともいうべき
パノラマカーがない列車が、できてしまうのもイメージダウンです。

さて、大型の時刻表には、列車の編成表が掲載されていますが、
オーシャンアローの6両編成の下に「@号車普通車、E号車グリーン車になることがあります。」とあります。
グリーン車は新宮よりと思いこんでいる乗客にとっては、とまどうことがあるかもしれません。
しかし、いつもと違う前面展望を楽しめるのはいいことじゃないでしょうか。
また9両編成の下に「H号車はグリーン車になることがあります。」ともあり、
多客時には、グリーン車が、前後2両くっつく列車も存在するということです。
そういえば先日見たJTBの南紀ツアーのパンフレットに通常4000円かかるグリーン車でも、
+1000円で乗れる。という企画がありました。+1000円なら乗りたいなあと考えるツアー客が増えれば、
増収につながるし、そういう際に対応できる車両があれば営業サイドから考えてもメリットは大きいですね。


クロ283 1 車内 
 9号車 クロ283 1 の車内です。        06.2.26
車体が傾斜しているのがおわかりいただけると思います。
















それにしても紀勢線特急は速くなりました。
S59年、485系のくろしおで、天王寺から新宮まで4時間47分かかっていたものが、
H7年、381系のスーパーくろしおで3時間45分。そして現在、283系のオーシャンアローでは、なんと3時間18分です。
曲線半径600m以上なら130km/h運転できる283系の制御付自然振り子装置は、ホントに凄いですね。
観光特急は、ビジネス特急と違って、速さは二の次でいい。という発想は、間違っています。
かつて大阪から一泊二日で新宮や勝浦へ旅するのは、ちょっと厳しかった。でもオーシャンアローなら可能です。 
白浜でも、楽しめる観光スポットが増えます。安全がすべてに優先することは言うまでもないことですが、速いことはいいことです。

自動車でも、やたら飛ばすくせに、ツボは押さえていて恐怖を感じさせないドライバーがいます。
それどころか、そのスピード感が快感だったりすることもあるんですが、それに近い快感が283系にはあります。
先日、その乗り心地を試してきたのですが、カーブの直前でスッ…と片側を立ち上げて、そのまま
カーブに切り込んでゆく283系は、新時代の特急を体感させます。パノラマカーならなおさらです。
 
オーシャンアローのように、前面展望を売りにするJRのパノラマカーは、他にクロ481 2000、クロ380などがありますが、
イルカをイメージさせるフォルムをもつ、クロ283、クロ282のデザインは見た目にもピカイチです。
乗客にとって、眺めがよく、かつ格好のいいカワイイ車両は魅力です。
まして、紀勢線の美しい海岸線を走るオーシャンアローの写真を撮ろうとする我々鉄チャンにとって、
上り列車、下り列車ともこの美しいパノラマカーが先頭にでる列車を撮影できるのは、とてもうれしいことなんです。

そこでJR西日本に提案!クロ283が、運転される日と列車名をHPで教えて ! !

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JR西日本 クハ282 701クハ282 701             京都駅 2005.5.25

JR西日本 クロ282 1
クロ282 1               京都駅 2005.10.18
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