のHPです。 | |||||||||||||||
|
近鉄 8000系 アルミ試作車昭和32年製の6800系以来、近鉄の新性能車は丸みのある車体が特徴となっていますが、 昭和43年に製作されたモ8069−サ8720−モ8220−ク8569の4両編成は、 丸みが減って、いかついスタイルとなっています。 阪神などは同系列の電車でも天井の高さなどまちまちでデコボコは気にならないが、 デビュー当時、めったにお目にかかれないはずの珍車ではあっても、走ってさえいれば、 屋根のデコボコで「おおっアルミカー!」とすぐに気がついたもんです。 「なぜ?」といわれる前に種明かしをしてしまいましたが、この4両は、近鉄初のアルミボディ車なのです。塗装が施されているので、ぱっと見にはわかりませんが モ8021(S39)が41tなのに対してモ8069は33tと軽量化が進んでいます。 電車の軽量化は航空機ほど至上命令とはなりませんが、 省エネルギーの観点からも、今では当たり前の条件といえるでしょう。 しかし鉄と違ってアルミは高価であると同時に、成形、結合にあっては、鉄を遙かに超える技術が求められるのです。 以後の8000系量産車は従来通りのスチール製で以後、近鉄では久しくアルミカーは製作されませんでした。 しかし京都地下鉄乗り入れ用3200系、そしてシリーズ21にはステンレスではなく、 アルミが採用されました。 H17現在、彼らは8000系編成の中間に組み込まれ、個性的なそのマスクを 見ることはできませんが、鼻高々?というところでしょう。 天井の高さが違ってたら「おおっアルミカー!!」と 相も変わらず、心の内で快哉をあげてしまう私です。 |
||||||||||||||
のHPです |