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J鉄局TOP>珍車ギャラリー>新京成電鉄 8000形
化ける化ける くぬぎ山のたぬき−−−新京成電鉄 8000形−−新京成電鉄の車庫は、「くぬぎ山」にあります。さてその「くぬぎ山」をねじろに1978年から、 そして今もなおでーんと居座っているのが8000形です。 写真をご覧いただければ、説明は不要かと思われますが、 目のクマのようにも見える個性的なマスクから 8000形は「くぬぎ山のたぬき」と呼ばれています。 さてそのたぬきも1978年製の古だぬきから廃車が発生し、 「とうとう8000形も「くぬぎ山」を追われるのか…。」 とお思いの向きもあろうかと思います。 しかし、8000形自体は、まだしばらくは大丈夫です。 ハタ目にはわからないのですが、 たぬきたちはしっかり化けているのです。 さて 新京成 8000形は、1978〜85年にかけて6連×9本=54両製造されました。 18m級の片側3ドアのスチール製で車体で特に違いはないのですが、 1次車は当時の新京成の標準色である、ベージュ地(正確にはキャンディピンク)にマルーンのツートンカラーで登場、 2次車からは、ベージュ地に、側面には茶色の帯の塗装となりました。(後に1次車もこの塗装に変更) また、2006年には京成千葉線への直通運転に合わせ、 最新のN800形に準じた新塗装へ変更。都合、3通りに化けています。 そのくせ、前面窓下が茶色であるチャームポイントはそのままというのは笑えます! さて忘れてはならないのは、同系列でありながら制御方式が3通りもあることです。 鉄道車両というものは、おおむねしっかりした造りのものが多く、30年は使えます。 丁寧に使えば、4-50年というのはザラです。 とはいえ、古い車両はスチール製のものが多く、さびを発生し10数年もすれば、 すっかり傷みが目立つようになるのが本来の姿です。 しかし、そうは見えないようにしっかりメンテナンスされています。 2-30年前は、もっと傷みが目に付いた車両が多かったように思われます。 最近は車両自体にもしっかり対策が施され、 そういった点でも技術力がUPしているように思われます。 ちなみに新京成8000形は「一体鋼板連続溶接」という耐腐食性の高い斬新な工法が採り入れられています。 しかし、それにも限度があります。 というわけで、車両更新、つまりリニューアル工事をしなければなりません。 車体全体を見直すわけですから、それこそ2-30年前は、これを機に車体を補強、 冷房装置を新たに取り付けるなどということをしました。 また、旧形電車の足回りは結構ヘビーデューティーなものですから、 車体部分をごっそり載せ替え、新車のように生まれ変わったものもありました。 東武の5000系などがその例です。 今はそこまで大がかりな更新は、少なくなりましたが、 この更新を機に制御装置をチェンジする例が見られます。 JR東日本、武蔵野線用の205系5000番台や、大阪市営地下鉄の10系にこうした例がみられるのですが、 新京成8000形は、その結果、一時的にもせよ3通りの制御方式が共存したのです。 その経過を見ていきますと、まず最初の3本、 つまり01・03・05編成は は、オーソドックスな抵抗制御でデビューしました。 (ちなみに新京成では01編成は8502編成とされています。) 1981年製の3次形となる07編成から1985年製の17編成までは界磁チョッパ制御に変更されました。 そののち、2007年に09編成がVVVFインバータ制御に換装され、 以後05・11・13・17編成も同様の工事を施されました。 VVVFインバータ制御は、ほぼステップレスで加速できるなど乗り心地の面でも優れています。 また使用状況に合わせて他系列との併結が容易であることもメリットと申せましょう。 加えて、その大きなメリットは、 交流モーターを採用できることです。 交流モーターは軽量小形でありながら、トルクも強くハイパワーのものが作れるのが強みです。 またモーター自体をばらして、ブラシを交換するなどということをしなくて済むという点で、メンテナンスでも有利です。 そんなわけでモーターも 抵抗制御編成の「直巻直流電動機」、界磁チョッパ制御編成の「複巻直流電動機」(ともに三菱製、出力110kW)は VVVFインバータ制御化されたことで、交流モーター、正確には「かご形三相誘導電動機(東芝製 出力160kW)」に取り替えられました。 このことで起動加速度は2.8km/h/s(抵抗制御編成・界磁チョッパ制御編成)から、3.0km/h/s(インバータ制御編成)とパワーアップ。 たぬきたちは、新参者に負けない力をしっかり身につけたのです!。 05編成以外の抵抗制御編成については、廃車されてしまいましたが、 界磁チョッパ制御編成については、残りもVVVFインバータ制御に変更されてゆくと思われます。
参考文献では8000形と分類され、モハ8000形とクハ8500形が在籍します。 無節操な私は、どちらでもヒットするように適当に混ぜています。 参考文献;鉄道ピクトリアル 「特集 京成電鉄」No486 1987810 |
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