2005.5.21UP
鉄道切符管理局 ローカル線切符紀行
福井鉄道 南越線 切符
福井鉄道 南越線
 
                               
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   福井鉄道 南越線 131

福井鉄道
南越線は、福井県内初の私鉄「武岡軽便鉄道」として大正3年(1914)に開業します。
蒸気動力による列車が新武生―五分市間を結んでいました。

ということで
新武生という駅が存在したようです。
ところがその後、南越鉄道と改称して大正13年には戸ノ口までの全線14.3Kmが開業したのですが、
昭和16年(1941)には福武電気鉄道(現福井鉄道福武線)と合併することとなったのです。

戦時統制によるこの合併のおかげで、
福武線の
武生新駅と新武生が共存することになったのですが
別会社ならともかく同じ会社で新駅が二つというのも不細工な話で
新武生駅は
社武生駅と改称されることになったのです。

それにしても不思議な駅名です。しかし場所も違う双方をともに福鉄武生とするわけにはゆかないし
新武生を南越武生とでもすれば、南越鉄道がまだ残っていると錯覚されかねない、
というわけでこれは苦肉の命名だったといえるでしょう。

さて、そんないわく付きの駅名を期待して
切符を見ると、あっさり武生です。

武生新が国鉄駅から5分ほど東にあるのに対して、社武生は国鉄駅に隣接しているからかもしれませんが
一応独立した駅舎をもつ,.かつては南越鉄道のターミナルです。
あまりのこだわりのなさに肩すかしを食らった感じがないではありません

南越線の五分市から福武線の車庫のある西武生までの切符を購入しました。
こんな切符を購入する客もそうそういなかったのでしょう手づくりの切符です。
乗換駅の指定などもなくあたかも一本の路線のようにも感じられます。
ところで運賃計算はどうなっていたのでしょうか。230円の内訳を教えて頂ける方いませんか?

左下の福武線の切符と比べて、立派な硬券切符の南越線ですが
昭和46年(1971)に粟田部−戸ノ口間が廃止され、
その後昭和56年(1981)には残りの 社武生-粟田部間も廃止されました。



福井鉄道 南越線 切符 大型


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