2005.10.8UP鉄道切符管理局ローカル線切符紀行
尾小屋鉄道の切符 硬券
 尾小屋鉄道
                              
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  尾小屋鉄道の切符 補充券

    

大正9年、尾小屋鉱山の銅を運ぶ鉱山鉄道として全通した尾小屋鉄道。

当時は横山鉱業部鉄道と称されていました。
 横山鉱業部とは”北陸の鉱山王” 横山隆興、隆平兄弟の名を冠した明治37年設立の鉱業会社で
過去、石川県で最大の地元資本でもありました。
 なにせ、開業当時、銅の年間生産高は2000tを超え、尾小屋の町の人口も5000人を超えていたそうです。

 しかし開業と同じ大正9年そして11年、昭和6年と労働争議が起こり、
横山家の支配にかげりがみられるようになります。
 
 一方、横山鉱業部は、第一次世界大戦の不況の波をまともに受けて経営が悪化、
昭和の大恐慌のなかで、横山家は、昭和11年、ついに日本鉱業に山を売ることになるのです。
(横山鉱業部鉄道は、すでに昭和4年、尾小屋鉄道に改称)
 
 以後、日本鉱業の専用線とも言うべき路線となった尾小屋鉄道ですが、
昭和37年の閉山をうけ、尾小屋鉄道は名鉄系列となり、苦しいながらも、地元の足として走りつづけます。

 昭和52年3月19日を最後に営業を廃止するまで15年間、
老朽化した施設を維持し、よく走り続けてこられたものだと思いました。

そして、現在、尾小屋鉄道の車輛の多くが動態保存されています。
石川県立小松児童会館(JR粟津から徒歩7分)では「なかよし鉄道」として、
一般にも開放され、定期的に運転されているそうなので、訪ねてみたいものだと思っています。

参考文献;「石川県の歴史散歩」ほか

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