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平成6年廃止 |
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鹿児島市電 700形連接車鹿児島市電は、昭和44年に全廃された大阪市電から2600型を大量に購入して、800型を登場させていますが、 同時に、同じタイプの車体を持つ大阪市電の高性能車3001型を切りつないだ 700型連接車も登場させています。 高性能であるがゆえ、現場とりわけ保守の面から敬遠されがちな高性能車3001型が、 どうして鹿児島入りしたのか。詳しい経緯はわかりませんが、 704ABが冷房改造も実施され思ったより長生きしたのは、 在籍した701AB〜704ABの4編成のうち 701AB・703ABは、3021〜3024の車体をを改造、連接化したものであるのに対して 702AB・704ABは、余剰の台車を流用して車体を新製したという点にあると思われます。 車体を流用した701AB・703ABは、早々と昭和54年に廃車されていますが 702ABは、平成2年頃まで生き残り、704ABは、平成6年3月に廃車となりました。 大阪市電の2600型は同44年広島電鉄にも転属し、 今も900型として活躍していますが、鹿児島入りした大阪市電は, 700型のみならず800型も5年後の平成11年に姿を消してしまいました。 なお、鹿児島入りした大阪市電は、カオが細オモテになり、 傾斜もなくなっているので印象が多少オリジナルのモノと違います 704は新造の車体でもあり、元大阪市電というのは、ややはばかられるのですが サイドのデザインは大阪市電風(鹿児島市電オリジナル車)の600形と違い原型に近く、 なんと言っても直角カルダン駆動の間接制御車としてPCCカーの乗り心地を維持しながら なお連接車となって走り続けた点を評価したいと思うのです。 なお改造時、中間台車にはモーターを取り付けなかったため、 1編成あたり30kw×4と出力が小さく、もっぱらラッシュ時用となりました。 そういうわけで、撮影するのには結構苦労した電車でしたが、 704ABにしてみればのんびりと余生を送ることができたということになるでしょう
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