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キハ205 上総中野駅 1989.1.7
いまなお、キハ20タイプの気動車を
走らせているばかりでなく、
駅舎などもクラッシックなものが多く
映画のロケ地にもよく使われているそうです。
*房総半島を横断…? 小湊鉄道
小湊鉄道は、内房線の五井駅から房総半島を横断し、
小湊町(現在は鴨川市)を目指して着工された鉄道です。
昭和3年(1928年)に上総中野駅までの現路線(39.1km)が開通しました。
その後1934年、国鉄木原線が上総中野駅まで延伸されたことで、房総半島を横断する当初の目的は達成されたわけですが、小湊までたどり着けなかったまま現在に至っています。
房総半島を横断することにどれだけの意味があるのかわかりませんが、
木原線が、第3セクターのいすみ鉄道に変わってもなお、直通の列車が走っていないのは、
もったいないというか不思議な気がします。
3年前このルートで房総半島横断を企てました。
しかし上総中野駅の一つ手前の養老渓谷駅まででおしまいという列車が多く、
「なぜあと一駅向こうまでゆけないのか。」と悔しい思いをしました。
「あと一駅、延長運転してくれたら、いすみ鉄道に連絡し房総半島を横断できるのに…
本来は房総半島を横断するために作られたはずだ。いったいなぜ。」
と思って調べてみると、ひとつの事実に突き当たりました。それは
小湊鉄道の路線のほとんどが市原市内であるということです。
そして上総中野駅だけが夷隅郡大多喜町なのです。
後でわかったことですが、市原市は9学区で、大多喜町は7学区です。
ということで、いすみ鉄道沿線の高校生は、おおむね学区の違う市原市へ通うことはないのです。
今やローカル線最大の顧客は高校生です。なお小湊鉄道の上総牛久駅には県立市原高校があります。
彼らの登下校に合わせたダイヤを組むのは当然のことのように思えます。
「そーゆーわけかあ。」と納得しながらも
「鉄道は、つながってなんぼのものではないか。」
とブツブツぼやきながら踵を返した私の無念さもお察し下さい。
そんなわけで2度目のいすみ鉄道来訪は、ずーっとお預けとなっております。
いすみ106 1989.1.7 上総中野駅
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