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  JR東日本 クシ718形700番台  2016/05/15 UP
  
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JR東日本 719系700番台 磐越西線フルーティア用 
仙台車両センター 仙セン S27編成 2015.3改造。 
←会津若松A  郡山@→ あわせてシングルアームパンタに
クモハ719_701--クシ718_701  
参考:JR電車編成表2016年冬版   撮影2016年4月
−鉄道車両写真集−
JR東日本 719系の車両たちへJUMP
JR東日本 クシ718形700番台   撮影 2016/4  会津若松駅 

2015年、JR東日本にクシ718-701という車両が登場しました。
「クシ」は国鉄を通じても初の形式となります。
クシのシは食堂車のシですから、運転台付きの食堂車ということになります。
加えて、従来の食堂車とは全く異質な車内をもつ珍車です。

もっとも新車ではありません。
719系H27編成を改造、S27編成(クモハ719-701-クシ718-701に改番)として
2015年4月から「フルーティアふくしま」号として磐越西線 郡山 - 会津若松間でデビューしました。
いわゆるジョイフルトレインですが、週末などに1日2往復、定期列車に併結するカタチで運行を開始しています。

ここで種車である719系をご紹介しておきましょう。
719系はJR東日本が1989年より仙台地区に投入した近郊形電車です。
当時は451系や453系などの急行形電車を普通列車に使っていました。
しかし、座席はクロスシート主体であり、かつまた出入り口が少なく、ラッシュ時の混雑に対応できていませんでした。
また、3連が基本であることから、閑散時にはその身をもてあましている状況でした。
そこで輸送状況にあわせて柔軟に対応できる2連ユニットの車両として開発されました。
クモハ719形 (Mc) + クハ718形 (Tc') の2連を基本とし、
8連までの併結が可能となっています。当然、自動解結装置と電気連結器を備えています。
もし719系に中間車がの設定されていたら、クシは存在しなかったかもしれませんね。

さて画像をご覧いただければおわかりいただけるように、
719系は国鉄211系がベースとなる片側3扉のステンレス車体です。
しかし719系はJR東日本のオリジナル車両です。
他社には存在しません。

ところで、当HPでは国鉄時代の車両とJR化以後の車両を分けて整理しています。
しかし、JR化以後、国鉄形の車両がJR各社で製造されなかったのかといえば、そうではなく
205系や211系などは引き続き製造されています。
これらについては国鉄形の車両として整理して問題ない。といいたいところですが、
205系1000番台なんかはJR西日本のオリジナル車両であり本来ならJR形と分類すべき車両も存在するのです。
しかし混乱を避けるためにあえて、国鉄形の車両として整理しています。
同じ顔だからというわけではありません。

211系と同じ顔といえばJR四国の6000系がそうです。系列からして大きく違います。
719系についても、系列が違います。6000系同様、JR東日本のオリジナル車両として見てゆきたいと思います。
参考文献の新車年鑑においても、今後JR東日本の交流電車の主流、基本となるべき存在と位置づけられています。

とはいえ、国鉄時代の遺産を色濃く引き継いでいるのが719系です。
制御器は国鉄形交流電車713系にもみられるサイリスタ位相制御のCS55系ですし、モーターも同じくMT-61直流電動機。
そして台車はといえば、これも国鉄急行形の発生品でDT32/TR69が再利用されています。
1992年にはインバータ電車である701系が、2005年にはE721系が登場し、すっかり影が薄くなってしまいました。

しかしそんな719系に「フルーティアふくしま」号として活躍の機会が巡ってきたのです。

福島デスティネーションキャンペーンに合わせて登場したもので、
コンセプトは「走るカフェ」。
福島県産フルーツなどを使用したスイーツを楽しみながら優雅にお茶を楽しんでいただくための特別仕様車です。
よって「スイーツセット」付の旅行商品を購入したのみ乗車できることになっています。
料金は片道おとな1名4,200円〜、こども1名3,600円〜の設定となっており、少し敷居が高いですね。

クシ718-701はカフェ車両です。
車内には、全長にわたる大きなカウンターが設置されています。
この天板はピアノブラックの人工大理石となっており、上質な質感を醸し出しています。
カウンター席が6席用意されていますが、特に定員は定めていません。
クモハ719-701は、高床構造を採用し座席は白いソファーとなっています。
テーブルはクシのカウンターと同じく人工大理石を採用して質感を統一しています。
外見も大きく変化しました。
719系は3ドアの近郊形でしたが、運転席寄りドアを1箇所残すのみで他は埋められています。
磐越西線用には、赤帯と黒帯を配し、マスコットキャラクター「あかべぇ」をあしらった719系の専用編成も在籍しています。

しかし700番台の存在感は別格です。



JR東日本 719系0番台  
仙台車両センター 仙セン H01〜42編成 
←会津若松A  郡山@→
クモハ719_1〜42--クハ718_1〜42    1989〜1991年に新製
参考:JR電車編成表2016年冬版   撮影2016年4月
−鉄道車両写真集−
JR東日本 719系
の車両たちへJUMP
JR東日本 クモハ719_17   撮影 2016/4  郡山駅 


参考文献:鉄道ピクトリアル:1990年10月号 「新車年鑑」JR東日本 719系
JR東日本のHP


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