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J鉄局TOP>珍車ギャラリー>JR九州 クハ481-501
181系特急電車、九州の特急電車として再デビュー181.3系は、直流用特急電車として、新潟地区を基地に特急「とき」などで活躍していました。しかしS57.11の改正(=上越新幹線 大宮−新潟間開業)により、余剰車両となります。 車歴の新しい183系は、房総地区などで活躍の場を得られましたが、 古い181系はサロの一部が東海道線の113系に組み込まれた以外は、その多くが廃止されてしまいました。 そんな中で、クハ181-109とクハ180-5のみが、特急列車の顔として再び先頭に立つことになったのです。 再就職先は九州。電圧を検知するアンテナを取り付けるなど交直流用改造がなされ、 クハ481-501.02として再デビューします。 いわゆるボンネット形の先頭車で、素人目には交直流用のクハ481の初期型(=ボンネット形)と 同じスタイルに思われていた車両ですが、さすがにつなげてみると誰の目にもこれは違うとわかります。 台車の空気バネがパンクしたというだけではすまないアンバランスさは、 特に右側の写真をご覧いただければおわかりいただけると思います。 なぜこんな珍車が誕生したのかといいますと、S59.2改正で 583系による寝台特急が廃止となり、 同時に昼行の583系運用がなくなってしまい、急遽485系で穴埋めをすることになったためです。 電動車については編成を短くすることで対応したのですが先頭車や付随車は新製するわけにもゆかず、 全国からかき集めてくることになったわけです。 この時に登場したのが489系を改造した−−サロ481-134.135(サロ489-6.8) サハ481-201 (サハ489-251) (以上3両は H2.3に廃車) 仙台地区で余剰となっていた485系を改造した クハ481-601〜603(クロ481-3〜5) そして上越線よりクハ481-501.2の合計8両です。 485系は大所帯で製作期間も長いことから、改番をともなう形式間改造を含め、 多くのバリエーションが存在するのですが、直流電車からの改造はこの例のみです。 もっとも電動車はその対象ではありませんから、415系800番台のような気合いの入った改造ではありませんでしたが、 S61年11月「にちりん」が下関に乗り入れたとき交直流の切り替えができず、運休というハプニングがあり、 急遽切り替えスイッチを取り付けるということがあったそうです。 そんなわけですから名実ともに485系の仲間入りをしたのはS61.11ということですね。 参考文献;「485.489系電車 車両のあゆみ(改造車編)」福原俊一氏 鉄道ピクトリアル No499 1988.8
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