2015/02/15 UPのHP TOPへ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
J鉄局TOP>珍車ギャラリー>JR西日本 キハ41形2000番台
二つの顔をもつディーゼルカー−JR西日本 キハ41形2000番台−キハ41形は1999年の播但線電化に際し、非電化で残ることになった寺前駅 - 和田山駅間用に投入されました。単行運転が可能な両運転台車両です。 ご存じのことと思いますが、キハ40系には、キハ40形という両運転台車両があり、 JR西日本にも63両(すべて2000番台)継承されていました。 播但線の電化以前、姫新線と当線の車両を担当していたのは姫路鉄道部(神ヒメ)。 キハ40形も2両配属されていたのですが、電化区間の主力車両はロングシートに改造されたキハ58系5500番台でした。 キハ40形は姫新線に必要ということで、転用はできませんでしたし、2両だけではまかないきれません。 いずれにせよ他の部署から転入するしかなかったわけです。 しかし、他の部署においても、キハ40形は貴重な両運転台車両ということで余剰車両は捻出できませんでした。 そんなわけで、やむを得ずキハ47形1000番台に運転台を増設、新形式が誕生することになったのです。 種車となったのはキハ47形1000番台。もともとトイレはついておりませんでしたが、 これを増設したことで、キハ40形2000番台同様、2000番台が付番されています。 キハ47 1010・1009・1024・1039・1105→ キハ41 2001 - 2005 (1010のみ神ヒメ 他は福フチ すべて冷房改造車/体質改善済み) (2001のみ鷹取工場 他は後藤総合車両所で改造) 5両が改造され、全車が福知山電車区豊岡支所に配置されました。 もともと、小単位運転をすることが多い気動車ですから、電車のように両運転台改造をしたという例はわずかです。 私の思いつく限りでは、キハ58系の両運転台改造で キハ53形200番台(1987年改造 トイレ付き 陸羽東線などで運用。2000年に廃車) キハ58 741・742 → キハ53 201・202 キハ53形1000番台(1987〜88年改造 トイレなし。七尾線などで運用。2006年に廃車) キハ58 683・752・783 → キハ53 1001 - 1003 キハ53形1000番台の画像はこちらを くらいでしょうか。 ただ、これらについては、廃車の運転台を接合する方式で改造されていますので、 外観はキハ58系のままです。 一方、キハ41形の増設運転台は、種車の構体をそのまま利用した切妻タイプ。 JR西日本の改造電車に多くみられる「食パンシリーズ」です。 つまり車両一台に二つの顔を持つことになったわけですが、 このような例は旧型国電か、ローカル私鉄くらいだと思います。 JR電車の場合は片運転台ですので、 車両一台に二つの顔を持つJR車両(気動車)はキハ41形が唯一の存在となるのではないでしょうか。 元々運転台が設置されている方の車内では、座席と吊革が撤去され、運賃箱広場状態となっていますが、 増設運転台側では少ないスペースながらも、うまくトイレを配置しバランスがとれた車内に仕上がっています。 2015年2月現在、前述の播但線(寺前〜和田山)以外に山陰本線の兵庫県・鳥取県エリアを中心に走っています。
参考文献;鉄道ピクトリアル 新車年鑑 1999年版 JR全車両ハンドブック 2008 鉄道ピクトリアル 特集キハ40系 T、U 2008.7 2008.8 RailMagazine 356 キハ40系気動車のすべて 2013.5 鉄道ファン 597 特集キハ40系一族 2011.1
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
のHPです |