鉄道写真管理局 珍車ギャラリー 南海 6521 元8000系試作車 2006.2.25UP
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南海 6521 元8000系 
モハ6231
(モハ8001)
H13年3月改造
(S50製造)
南海千代田工場 (帝国車両製)
長さ(m) 幅(m) 高さ(m) 台車
20.825 2.74 4.16 FS392A
サイズについては、6200系/8000系 共通
制御方式 モーター(kw) ブレーキ 自重(t)
VMC-HTB-20J
バーニア式抵抗制御

(CAFM218-15RH)
電機子チョッパ
(三菱)
MB-3072A
145×4

(MB-3198A)
155×4
HSC−D

(HSC-R)
38.2

39.0
 *M車のデータです。
クハ6521             新今宮   2005.6.21

6521は6200系のTc1に相当する車両ですが、実は1編成しか存在しなかった8000系6連を
6200系に改造、編入した際に登場したTc1で、もともと8501を名乗っていました。

さて8000系は75年に試作された電機子チョッパ制御の通勤車両です。
電機子チョッパは、省エネという点でも優れた技術ですが、高電圧に耐える装置が高価なため、
その後登場した、界磁チョッパや界磁添加励磁方式などにとってかわられてしまいます。
国鉄201系や営団地下鉄6000系など大量に量産された例もあるのですが、
関西では、阪神の7000系と一部のジェットカーそして大阪市営地下鉄の10系、
神戸市営地下鉄の1000系2000系くらいのものでしょうか。
阪急では2200系、近鉄では3000系が、電機子チョッパ制御の電車ですが、南海同様1編成しか製作されませんでした。
特殊な制御方法ゆえ、他系列車両と併結が出来ず、6連単独運用で使用するしかなく、
そういった点からもなかなかお目にかかれない珍車でした。

阪急2200系の場合、阪神大震災が原因ですが、哀れにも、小間切れとなりM車もT化されてしまいました。
南海8000系は、6両編成のまま、7100系のVMC形抵抗制御装置を流用。これを改造して用いることとなりました。
他系列車との併結が大前提ですから、加速性能を合わせる一方で、
ブレーキもHSC-RからHSC-Dに変更、モーターも取り替えました。
床下機器をごそっと取り替えたわけですから結構たいへんな工事だったと思われます。


南海6235 
 モハ6235                新今宮   2005.6.21

ちょっと暗いんですが、床下に抵抗器がズラッと並んでいます。


















そんなわけで6200系のどん尻に追加された6521×6です。
現在、名実ともに、しっかり6200系に馴染んでしまっていますが、スカートが取り付けられました。
遠目にもよくわかりますので、見かけられましたら「おっ、もと8000系!」と思ってやってください。



南海 クハ8502 在りし日の姿 南海 モハ8003 在りし日の姿 
 モハ8003                新今宮
-----クハ8502                新今宮


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