ローカル線切符紀行                              真岡鉄道  
2006.10.10UP               JS3VXW HP TOPへ   
 
真岡鉄道 モオカ63形
モオカ63 9     H4.4.4  真岡駅 2003(H15)年より新型気動車モオカ14形も投入されてます
 

 JR東日本烏山線から真岡鉄道線へに乗り継ぎ

真岡鐵道は、1988(S63)年4月に、下館〜真岡(41.9km)をJR東日本 真岡線から転換した第三セクターの鉄道です。
1912(M45)年に開業した官設の鉄道。真岡軽便線(もうかけいべんせん)下館〜真岡間がそのルーツで、
6年後の1920年には茂木まで全通しています。
 しかし、茨城県の下館市(現 筑西市)と栃木県の真岡市、茂木町をつなぐことにどんな意味があるのか。
調べてみましたが、よくわかりませんでした。
 改正鉄道敷設法では
「栃木県茂木ヨリ烏山を経テ茨城県大子ニ至ル鉄道及栃木県大桶付近ヨリ分岐シテ黒磯ニ至ル鉄道」
が予定されており、JR烏山線経由で県都 宇都宮までつながる計画もあったようです。
しかしそれもかなりの遠回りです。
 
 さて、私が、初めて真岡鐵道を訪れたのは、1998(H4)年4月。
宇都宮から、烏山線経由で烏山駅まででて、そこからはバスで茂木駅へとむかいました。
 これらの鉄道駅間を結ぶバスの短絡路線は、昭和10年に開業した歴史のある路線です。
乗車した当時にはJRバス関東の路線となっていましたが、茂木駅〜芳賀黒田〜須藤間は宇都宮支店、
須藤〜烏山駅間は烏山支店の担当となっていたため、一旦須藤で、降ろされて乗り換えさせられました。
(運賃は、乗り換えたバスでは差額を支払うシステム)
 人家もまばらな田舎のバス停に降ろされたので、「大丈夫かいな?」と不安な気持ちになったのを覚えています。
改正鉄道敷設法によるルートを利用したわけですが、こんな状態では誰も利用しないだろうな。
と思っていたら案の定、このバス路線は廃止されてしまいました。
 なお、現在は、茂木町営バスなどを利用することで、芳賀黒田乗り換えで烏山駅まで行くことができるそうですが
一般の旅行者にはチョット無理でしょう。
 
 乗りつぶしを目的とする「乗り鉄」にとって、盲腸線を往復するのは、金銭的にもそうですが、
気持ちとしても興がそがれます。ローカル鉄道をつなぐバス路線は、旅の自由度をUPすると共に
これもまた鉄道とおなじく旅情をそそるものなのです。
 かつて利用した路線として、越美南線の美濃白鳥駅から、越美北線の九頭竜湖駅までをつなぐ
バス路線もありましたが、これもなくなってしまいました。眺めも抜群によかっただけに残念です。
県境を越えるが故に、双方の自治体の協力、補助を取り付けることは難しく、消えていったものと思われますが、
観光資源として鉄道を活用するなら、観光シーズンだけでも連絡バスを運行して欲しいものです。

 
真岡鉄道 SL C12 66 下館駅
真岡鉄道 SL C12 66 下館駅
*C12は福島県で、
 *C11は新潟県で、
各々静態保存されていたものを復活させたものです。
真岡鉄道 切符

真岡鐵道では、1994(H6)年より、C12 66号機によるSL列車の運行を開始しました。
また真岡駅の駅舎は,SLをかたどった非常にユニークな建物で、SL人気にあやかって鉄道を活性化しよう
という意気込みが感じられます。
現在ではC11 325も加わり2機体制になり重連運転の他、SL列車のJR水戸線乗り入れや
JR只見線への貸し出し等も行われ、SLの「もおか鉄道」はすっかり定着したようです。
 真岡鐵道としては、往復とも SL列車に乗車して欲しいところでしょうが、
「旅人のきもち」は、未知なる町や村へと、次々に思いを馳せてゆくところにあると思うのです。
 
 なんでも関東鉄道常総線全線と真岡鐵道(下館〜益子間)を土曜・休日・年末年始期に限り1日中乗り降りできる
きっぷが2300円で発売されているそうです。
 どれだけの利用があるのか。大変興味の持てるところですが、 こんな切符が可能ならば、
烏山線と真岡鐵道プラス連絡バスみたいな切符が,,きはしないかと思うのです。



 
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